AI-OCR マスタ連携項目の仕様書

 

目次

 

1. データ反映の基本ルール

AI-OCRでは、注文書から読み取った文字情報と、Bカートに登録されているマスタ情報を照合し、最も適切なデータを採用して受注データを作成します。
基本となるデータの採用優先順位は以下の通りです。

 

基本的な処理ロジック

 

データの種類 処理ロジック 該当する項目の例
検索キー項目

マスタ照合の起点

注文書から読み取ったIDやコードをもとに、会員・配送先・商品のマスタデータを検索・特定します。
検索キーが正しく読み取れることが、マスタ連携の前提条件です。

会員ID、独自会員ID、配送先ID、セットID、品番、JANコード など

マスタ登録がある項目

マスタ情報を優先

マスタにデータがある場合は、読み取り結果ではなくマスタの正確なデータを採用します。
マスタにデータがない場合のみ、OCRの読み取り結果を採用します。

住所、電話番号、商品名、単価、税率 など

都度変化する項目

常にOCR結果を採用

マスタの有無に関わらず、注文書に記載されている内容をそのまま採用します。

受注日時、納品日、数量、備考欄、送り状番号 など

 

〇ポイント
マスタ連携を活用することで、注文書の手書き文字が多少乱れていても、IDや品番さえ正しく読み取れれば、正確な住所や商品名が自動入力されます。

 

マスタ連携の全体イメージ

注文書のどの項目がマスタ連携され、自動補完されるかの全体像です。

 

AI-OCR データ反映の仕組み

注文書の読み取りからBカートへの受注データ作成まで

■ 注文書(読み取り内容)

得意先ID
検索キー

10001

品番
検索キー

A-001

担当者名
自動補完

山田 (苗字のみ)

商品名
自動補完

チョコ (省略表記)

受注日時
OCR採用

2026/02/10

数量
OCR採用

10

Bカートへの登録データ

検索キーをもとにマスタを照合し、正確なデータで受注情報を作成します。

担当者名
山田山田 太郎
商品名
チョコミルクチョコレート 100g×6個入
受注日時
2026/02/10
数量
10

凡例:
検索キーマスタ照合の起点
自動補完マスタ情報で上書き
OCR採用注文書の記載をそのまま採用

 

2. 会員の連携仕様

どの会員からの注文かを特定するための検索優先順位と、各項目のデータ反映ルールです。
受注データ作成の最初のステップとして、まず注文者(会員)の特定が行われます。ここで特定された会員情報が、以降の配送先検索(セクション3)の起点となります。

 

以下の優先順位で会員マスタを検索し、最初に一致した会員を注文者として特定します。

 

優先度 項目名 説明
1 会員ID Bカートのシステム標準会員IDで検索します(最も確実です)。
2 貴社独自会員ID 会員IDでヒットしない場合、独自会員ID(得意先コード等)で検索します。
3 会社名 ID類でヒットしない場合、会社名の完全一致→部分一致の順で検索します。

 

各項目の反映ルール

 

常にOCR結果を採用

受注日時、お客様からの連絡事項(備考)

マスタ優先
(マスタになければOCR)

部署名、担当者、メールアドレス、住所情報(郵便番号~ビル名)、電話番号、携帯番号

 

データ反映の具体例

読み取る注文書(受注情報欄)

■ 注文者に関する指定

得意先ID
検索キー

10001

担当者
自動補完

山田 (苗字のみ)

住所情報
自動補完

大阪市北区 (省略表記)

受注日時
OCR採用

2026/02/10

連絡事項
OCR採用

不在時BOXへ

常にOCR結果を採用

対象項目:

受注日時、お客様からの連絡事項(備考)

注文ごとに異なる日時や備考内容は、注文書の記載内容でそのまま登録されます。

受注日時
2026/02/10
連絡事項
不在時BOXへ

マスタ優先 (マスタになければOCR)

対象項目:

部署名、担当者、メールアドレス、住所情報、電話番号、携帯番号

「得意先ID」などの検索キーが一致すれば、注文書の記載が省略・手書きであっても、マスタの正確な情報が自動補完されます。

担当者
山田山田 太郎
住所情報
大阪市北区大阪府大阪市北区〇〇 1-2-3

 

3. 配送先情報の連携仕様

商品をどこに届けるか(配送先)を特定するためのルールです。
セクション2で特定された会員に紐づく配送先マスタから検索を行います。

 

 

優先度 項目名 説明
1 Bカート配送先ID システム標準の配送先IDで検索します。
2 配送先ID お客様が管理されている配送先ID(店舗コード等)で検索します。
3 配送先 電話番号 ID類でヒットしない場合、電話番号で検索します。

 

各項目の反映ルール

 

常にOCR結果を採用
(マスタ紐付け時も上書き)

送り状番号、出荷管理番号、発送日、配送希望日・時間、納品日、発送メモ

マスタ優先
(マスタになければOCR)

配送先会社名、部署名、担当者、住所一式

 

データ反映の具体例

読み取る注文書(配送先欄)

■ 配送先に関する指定

納品先ID
検索キー

90001

配送先名
自動補完

大阪支店 (省略表記)

住所
自動補完

大阪市北区 (省略表記)

希望納期
OCR採用

12月1日

発送メモ
OCR採用

14時以降の配達希望

常にOCR結果を採用

対象項目:

送り状番号、出荷管理番号、発送日、配送希望日・時間、納品日、発送メモ

マスタ紐付け時も、注文書の記載内容で上書き(優先)されます。

希望納期
12月1日
発送メモ
14時以降の配達希望

マスタ優先 (マスタになければOCR)

対象項目:

配送先会社名、部署名、担当者、住所一式

「納品先ID」などの検索キーが一致すれば、注文書の記載が省略・手書きであっても、マスタの正確な情報が自動補完されます。

配送先名
大阪支店株式会社Bカート 大阪支店
住所一式
大阪市北区大阪府大阪市北区〇〇 1-2-3

 

〇ポイント:配送先が未入力の場合の自動補完
マスタにもOCR結果にも配送先情報がない場合は、セクション2で特定された会員情報を自動的にコピーして配送先として反映します。
配送先が注文者と同一の場合、配送先欄を空欄のままにしても正しく処理されます。

 

4. 商品情報の連携仕様

注文された商品を特定するためのルールです。
会員・配送先の特定が完了した後、注文書に記載された商品情報の照合を行います。商品セットマスタとの照合により、正確な商品名や単価が自動で反映されます。

 

 

優先度 項目名 説明
1 セットID Bカートのセット商品IDで検索します。
2 品番 商品情報の「品番」で検索します。
3 JANコード JANコードで検索します。
4 ロケーション ロケーション項目で検索します。
5 セットカスタム項目 プロンプト設定で指定したカスタム項目(数値)に該当する値を検索します。

 

各項目の反映ルール

 

常にOCR結果を採用

受注数

※プロンプト設定に「セット入り数」が含まれる場合、OCR数量 ÷ セット入数の計算処理が行われます。

マスタ優先
(マスタになければOCR)

商品名、商品管理番号、セット名、重量、単価、入数、単位、税率

 

データ反映の具体例

読み取る注文書(商品明細欄)

■ 商品明細

品番
検索キー

A-001

商品名
自動補完

チョコレート (省略表記)

単価
自動補完

¥500

数量
OCR採用

10

常にOCR結果を採用

対象項目:

受注数

注文ごとに変わる数量は、注文書の記載内容でそのまま登録されます。

数量
10

マスタ優先 (マスタになければOCR)

対象項目:

商品名、商品管理番号、セット名、重量、単価、入数、単位、税率

「品番」などの検索キーが一致すれば、注文書の記載が省略であっても、マスタの正確な情報が自動補完されます。

商品名
チョコレートミルクチョコレート 100g×6個入
単価
¥500¥500(税率10%)